スペイン その1 バルセロナの宿選びで大失敗!ガウディ建築も「当たりハズレ」あり

スペインは、僕にとってこれまで訪れてきたヨーロッパの国々とは少し違った側面を持っていた。具体的には、首都マドリードやバルセロナ、南部のアンダルシア地方に3年前の2015年にも旅行したことがあり、唯一の再訪となる国だった。妻のゆっきーも以前にスペインを訪れたことがあったものの、首都から鉄道やバスで2時間半ほどのスペイン随一の学生街、サラマンカに仕事で行ったことがあるくらいだったという。

そんなわけで、僕はバルセロナがどう変わっていているのかいないのか、そしてヨーロッパ放浪を経て僕のバルセロナを見る目はどう変わったのか、確認するのを楽しみにしていた。

宿の不快さとグエル邸のすばらしさ

バルセロナ・サンツのバスターミナルに到着して、公共交通の10回券を買って市の中心部、ゴシック地区まで移動。回数券はバルセロナのメトロのほかバスやスペイン鉄道(Renfe)近郊線の市内均一運賃ゾーンにも用いることができる、使い勝手のいいものだった。しかし、メトロではいきなり改札が開かないトラブルがあり、余分に1回分を消費する羽目に。これがスペインクォリティだなと思いながらも、この先を暗示しているかのような、幸先のよくないスタートになった。

宿泊先としては、エアビーアンドビーで1室貸しの部屋を予約。バルセロナ旧市街の目抜き通り、ランブラス通りからもほど近い割には宿泊料も高くはなく、地の利を活かせるうえに、部屋に他の人がいないのでリラックスできると思っていた。

寝室が2つあるというのでどんな部屋かと思いきや、細長い廊下がある造り。広さとしては十分に余裕があった。荷物を置いて早速、チームシマで周辺を散策した。

ここがランブラス通り。この日は、宿に置いていなかったワインオープナーを探すというミッションがあり、フランス資本のスーパー、カルフールで何とか見つけて買ったものの、日本でよく見かけるものより大きくて重かった。ついでに自然食品店やスーパーで食材を買ってきて、宿で晩ご飯。

トマトソースを使ったパスタと野菜、それにデザートとしてプリンを買っていた。

部屋はすでにこの晩から異変があり、ゆっきーは「ベッドに虫がいる」と言って、リビングのソファベッドに移っていった。イタリア在住という女性がホストのこの部屋は、ろくに掃除できていないようで、1泊目にしてすでに、ここで3泊過ごすのを残念に感じていた。

翌朝、気を取り直して、ゆっきーを宿に置いてガウディ建築の1つ、グエル邸(Palau Güell)を訪ねることに。

ガウディはバルセロナを拠点に活動した建築家で、19世紀終盤から20世紀前半にかけて多くの建築物を残した。バルセロナの6つの物件と他地域の1物件が「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されている。グエル邸も世界遺産の1つで、グエル自身はガウディのスポンサーだった。

チケットを購入し、中に入ると、グエル邸の模型が飾ってあった。

これは地下階に向かうスロープ。かつて地下階は厩舎として用いられていたという。

大理石の階段があしらわれたメインエントランス。オーディオガイドは日本語もあり、解説項目が多く、内容も詳しくて充実していた。

中二階からさらに上階のメインフロアに上った。こちらは食堂。

メインフロアとつながっている中庭。黄色の枠は、出窓の形をあしらったもので、デザイン性が素晴らしかった。

幾何学模様が美しいメインフロアの格天井。そしてステンドグラスと独特な造形の窓。

こちらは中央サロン。この階の造りはとにかく重厚で豪華だった。

屋上にも上ることができた。煙突や換気塔は、粉砕タイルを用いたガウディの仕様にできあがっていた。

メインフロアに設置されたオルガンの演奏が聞こえたので、戻った。途中で写っているのは中央サロンのドーム型の天井。地球の歩き方には「採光用の穴が開けられ、まるでアルハンブラ宮殿を思わせる」と書いてあるが、まさにそんな雰囲気。この空間に鳴り響くパイプオルガンが厳かだった。

グエル邸の入口と出口。ここは来て本当によかったと思った。
この日は動き出しが遅かったこともあり、グエル邸を出た時点でもう17時を過ぎていた。近場を歩きつつ、宿に戻ることに。

途中で古い建造物が見えた。後で調べると、中世のころ外敵に備えるため造られた市壁で、今でも唯一残っている部分だという。

バルセロナにもラーメン屋があった。やきそば、ラーメンに加えて居酒屋と、もし日本で見かけたら節操がなさすぎるスタイルだが、ここはバルセロナ。店構えも「居酒屋」という言葉が似つかわしくないほどスタイリッシュだった。

宿に帰って2泊目を過ごしたが、やはりベッドに入るとかゆくなってしまう上に、近隣の部屋が連日、夜半を過ぎてもガンガンに音楽を流しているのがこの部屋にまで伝わってきて、とてもくつろげる状況ではなかった。日中の日当たりがよくないのも気分が滅入る原因になっていて、部屋にずっといると何とも暗い気分に。

今回はエアビーではまだレビューの少ない宿だったが、これまでの宿泊先のリサーチの経験から問題はなさそうだと判断していた。しかし、良いといえるのは立地だけで、久しぶりに宿選びで大失敗したことを認めざるをえなかった。

丸一日ガウディ祭り

翌日、気を取り直して、昼前からゆっきーとともに外出。日時指定で予約していたサグラダ・ファミリア(La Sagrada Família)を見にいくことが目的だった。

メトロで向かい、この教会の名がそのまま付けられたサグラダ・ファミリア駅から地上に上がってきたところで、いきなり見えたのがこの光景。壁面の色味の違いに、この建築物の3世紀にまたがる歩みを感じた。

ちなみに、サグラダ・ファミリアはゆっきーにとっては初めて、僕は2度目の訪問で、ゆっきーのたっての希望で訪れることに。世界遺産や歴史的建造物などにはあまり興味のないゆっきーが「見たい」というのはかなり珍しく、「これはチケットを取るしかない」と喜び勇んでインターネットでチケットを購入。ただ、予約したのが2日前だったこともあり、2つある塔のうち片方に登れるチケットはすでに売り切れだったのが少し心残りだった。かつての訪問時、塔に上ったのが良い体験だったので、ゆっきーにも味わってほしいと思っていた。

それはともかく入場。東に面した「生誕のファサード」の前で張り切るビーバーのごんばはじめ。目が爛々と輝いている感じ。

中に入ると、ステンドグラスから太陽光が差し込んできて、チームシマのメンバー、ロバ太郎も実に神々しい雰囲気に。

サグラダ・ファミリアの中は、一言でいうなら圧巻!それ以外の言葉は思い浮かばなかった。来てよかった、とチームシマの2人も喜んだ。

こちらは西に面した「受難のファサード」。サグラダ・ファミリアは1882年の着工以来、100年以上もずっと建設中なのは有名な話だが、先に見た生誕のファサードがガウディの存命中に完成していたのに対して、こちらの受難のファサードは壁がまだ全体的に白っぽくて、新しさを感じさせられた。

サグラダ・ファミリアはかつて、完成までにかかる期間は200年とも300年ともいわれていたが、技術革新で劇的に作業効率が上がった結果、ガウディの没後100年にあたる2026年の完成を見込むほどになったという。ほんの少しながら、大学院で都市工学をかじったことがある身として、この建築物の完成がバルセロナの街や域内の観光に与える影響がどれほどのものか、興味深かった。

再び中へ。この世のものとは思えない、どこか宇宙に漂っているような空間で、このレインボーカラーを見るだけで大満足。完成後には再訪しよう、そのとき塔に上れるならぜひそうしよう、とゆっきーとともに誓った。

そこそこの時間をかけて建築物を見て、すっかり遅くなってしまったお昼を、サグラダ・ファミリアから1ブロック離れた区画で取ることに。すでにスペイン独特の昼寝の習慣、シエスタの時間に入っていて、空いている店が限られていた。アルゼンチン風の具入りのパン、エンパナーダを持ち帰りで買い、近くのタパスバーで飲み物だけ注文してエンパナーダと一緒にいただいた。写真はそのタパスバーのテラス席。店内は狭いものの、歩道も使うとそれなりの店の体裁となっていて、スペインらしさの漂う空間だった。

続いて向かったのは、ガウディの最初期の作品とされるカサ・ビセンス(Casa Vicens)。僕は前回、バルセロナを訪れたときにグエル邸とここ以外の主だったガウディ建築はすべて見て回っていて、今回、ゆっきーと一緒に訪れるところに、ここカサ・ビセンスを選んだ。

ただし、最初に断っておくと、この判断も失敗だった。正直なところカサ・ビセンスはイマイチで、ゆっきーとともに行くならグエル邸のほうが見どころが多くてよかったと思った。

このカサ・ビセンスは2017年から内部見学ができるようになったばかり。僕が前回訪れたときには、まだ中は見られなかった。外観はやたらと派手で、イスラム建築とキリスト建築が混合したスペイン独特のムデハル様式というらしい。ガウディが初期のころ多用していた様式とされる。

これは3階の屋上。地上はグランドフロア(0階)という位置づけなので、実質的には4階。この角度からの眺めはなかなかよく、イスラム風の装飾が目立つ部分に立って街を見るロバ太郎も、ご満悦のよう。

こちらは1階のテラス。木製ベンチの横の花壇にはヒマワリなどの装飾タイルが用いられていて、こういった意匠にガウディらしさが感じられ、目を見張る部分だった。ガウディ建築に感じ入っているのか、今回はよく登場するロバ太郎。

1階はオーナーの居住空間、2階は使用人のための空間になっていたらしく、2階は現在では常設展示のスペースになっていて、往時の面影が忍べなかったうえに、その展示もあってもなくても良いものしかなくて、もったいなかった。全体的に見どころが少なく、あっという間に見終わってしまった。

時刻は15時を回って、ここからしばらくはガウディ建築を外から眺めて回ることに。最初はグエル公園(Parc Güell)へ。ゆっきーは中に入りたそうにしていたが、ここはひとたび入ると面積が広くて見るのに時間がかかり、後の予定がすべて狂ってしまうので、やむなく入場はあきらめた。

続いては、旧市街の近くに戻ってきてカサ・ミラ(Casa Milà)へ。

さらには、その近くにあったカサ・バトリョ(Casa Batlló)へ。この写真でいえば真ん中にある建物がカサ・バトリョで、その左にあるカサ・アマトリェール(Casa Amatller)も、ガウディの建築ではないながらも目を見張る外観。少し遠目から眺めるのも面白かった。

バルセロナの街は、1区画が1辺約133メートルの正方形の碁盤の目のようになっているのが特徴だが、このカサ・バドリョがある区画は「Illa de la Discòrdia」と呼ばれているらしい。日本語訳がなかなか難しいようだが、いうなれば「不調和のブロック」と訳せるようだ。20世紀初頭に、周囲の建築とはマッチしない、それぞれに個性的なモダニズム建築が4棟も隣り合わせに建ったことから、そう呼ばれるようになったとか。

カサ・バトリョの前でうっすらと笑みを浮かべるロバ太郎。今回は中に入らなかったが、個人的には、ガウディ建築ではサグラダ・ファミリアと並ぶ最大の見どころだと思う。

そろそろ夕食をということで、移動する途中、区画の合間から西日の当たるサグラダ・ファミリアが見えた。ガウディ祭りはこれにて終了。これ以上、詰め込んで見たとしても疲れるだけだったろう。いやあ、満腹満腹。

本場のスペインバルへ

ガウディ建築には満腹といったところで、この日のお昼は軽めにしていたため、実際にはすでにおなかが減っていた。この日の夜は本場のタパスを味わうことにしていた。そのついでに、久しぶりの毛糸屋へ。

こちらがその毛糸屋「All You Knit Is Love」。ビートルズのヒット曲「All You Need Is Love」(愛こそはすべて)に引っかけたとみられるこのダジャレ感覚、アイルランドのダブリンで見かけた毛糸屋と同じニオイを感じた。大事な店名やのに、そんなんでええん?と、つい関西弁でツッコミ。

それはともかく、その足で人気のタパス店「Cal Pep」へ。

1巡目で入れるよう、19時30分の開店前から並んだかいもあってすんなり入店。カウンターはあっという間に客で埋まり、紙のメニューはないので、事前にリサーチして注文しようと考えていたものを注文。片言の日本語を話す店員もいて、さすがは国際的な人気店だと思った。

こちらはこの店の定番メニュー、アサリと生ハムの蒸し料理。単純なアサリの酒蒸しではなく、凝っていた。

同じく定番のトルティーヤ。卵の中にオリーブオイルで揚げたポテトの入った一品。

これまた定番の1つらしい、ホタルイカとひよこ豆の煮込み。全体的に味は濃い目で塩味がややきつかったが、アルコールにはよく合った。

食事を楽しんでいると、僕の左サイドにいたカップルのうち女性から声をかけられた。アメリカ・カリフォルニア州のサクラメントからやってきたらしく、いろんな国で食を楽しんでいる美食家らしい。

「こちらは世界一周をしている」とこれまでの行程を交えながら話をすると、名刺を渡された。旅に出てから長いこと接していなかったビジネスパーソンらしい所作に、少なからず戸惑いながらも、スペインバルは社交場なんだなあ、という当たり前のようなことを改めて思っていた。それにしても、このCal Pepは「おひとりさま」では肩身が狭かっただろうし、行こうとも思わなかっただろう。ゆっきーさまさまだった。満腹になって店を出た。

翌朝、いろいろと悩まされてきた宿もお別れ。再びバルセロナ・サンツのバスターミナルに行き、次なる目的地のスペイン北部、バスク地方の美食の街、サン・セバスチャンに向かうバスに乗り込んだ。

宿がひどかったせいで、当初、思っていたようなバルセロナの街の感じ方を比較する余裕がほとんどなくなってしまっていたものの、1度訪れた街を再訪するときは、懐かしさを感じるよりも、知らなかった側面が新たに見えてくることが多いように思った。今回は、バルセロナの街には自然が少なすぎて、息苦しさを感じた。パリを見てきた後だったからか、バルセロナもスペインの中では相当に気取った都市なんだなあと思わされる部分も感じた。街はおしゃれな店構えが多かった印象。あと、この街を1人で旅するのは、やはりいろいろと不便で、寂しさが募りそうだと思った。

旅の情報

今回の宿

Backpackers travelers in BCN center
1室貸し切り 3泊 22,884円 素泊まり
設備:バスルーム、キッチンあり Wi-Fiあり
予約方法:Airbnb
行き方:バルセロナ・メトロ3号線ドラサナス駅(Drassanes)から北東に歩いて8分。
その他:室内の衛生面、設備面、周囲の部屋の環境面といろいろ残念だった宿で、せめてワインオープナーくらいは備えておいてほしかったところ。同じくらいの宿泊料なら他にも選択肢があったかもしれない。もう1つ特筆すべきは、入室手順として最初に宿の近くのパブに立ち寄り、鍵を手に入れる必要があったことで、かなり特殊だった。2021年10月現在、予約の受付を休止している。

訪れた食事処

Bar Barcelona
注文品:ジュース2杯 5.6ユーロ(約720円)
行き方:メトロ2、5号線サグラダ・ファミリア駅から南に歩いて5分。
その他:近くにあったピザとエンパナーダの専門店「BUONA ONDA」で買い物してから、このバルに立ち寄った。いずれの店も2021年10月現在、閉業している。

Cal Pep
注文品:タパス4種(アサリと生ハムの蒸し料理、トルティーヤ、ホタルイカとひよこ豆の煮込み、マグロのタルタル)、赤ワイン 計93.5ユーロ(約12,100円)
行き方:メトロ4号線ジャウメ・プリマ駅(Jaume I)から東に歩いて7分。
その他:観光ガイドブックには必ず載っているような超有名なバル。日本人も多く訪れるためか、スタッフに片言の日本語を話す人がいた。紙に書かれたメニューはない。サービスは心地よいが、全体的に価格は高め。味付けはお酒に合うようにか、本文で触れたとおり、塩分がきつめだったのも印象に残った。価格ほどの価値はあったように感じたが、スペインで他のバルを経験してみると、やはり割高だったように思う。

バルセロナのガウディ建築

バルセロナにはフラメンコやサッカーをはじめとしたエンターテインメントもあり、ピカソ美術館や旧市街散策などの観光もあり、市場めぐりや美食もあるが、万人が認める見どころがガウディの建築だろう。
しかし、そのすべてを見て回るには予算も時間も必要ということで、2015年と2018年の2度の旅でガウディ建築を見て回った結果、勝手ながら僕なりに優先順位をつけてみた。

1位 サグラダ・ファミリア
バルセロナに来たなら、他にどんなアクティビティを考えていようとも、ここには訪れることを強くおすすめする。夏場などの観光シーズンで滞在日が決まっているなら早めにチケットを予約して、塔に上るチケットを取るとさらに深く味わえる。
僕は2015年の滞在中、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家を務める外尾悦郎さんと面談してきたという日本人の学生と宿泊先で出会って、その話を聞くだけでも興味深かった記憶があるが、余裕があればサグラダ・ファミリアやガウディについての予備知識を持っておくと、さらに楽しい滞在になると思う。
なお、新型コロナウイルスの流行の影響で、2026年の完成は不可能となり、先に延びる見込みとなっていることが、2021年になってから報道されている。

2位 カサ・バドリョ
円熟味を増していたガウディの真髄が、この建物には内にも外にも感じられる。曲線が多く用いられている。サグラダ・ファミリアともう1つどこか訪れたいならここ。後悔しない滞在になると思う。

3位 グエル公園
次は4位のカサ・ミラと迷ったが、都市デザイン、道路整備、中央広場などのパブリックスペースの配置など、様々な分野にガウディが関わっていたという事実と全体の規模の大きさから、グエル公園を3位に選んだ。バルセロナを訪れたときに天気がいいなら、広々とした公園の中でガウディの構想に思いをめぐらせてみるのもいいかもしれない。雨の日の訪問はおすすめしない。この公園のタイルの装飾は、ガウディ自身ではなく協力者による作品という。

4位 カサ・ミラ
建物の波打つ形が面白く、外観を見ただけで高級アパートという性格が伝わってくる。世界遺産のガウディ建築の中では、屋上はこの建物が最も素晴らしいと思う。楕円形の中庭も壮観。

5位 グエル邸
今回、紹介したものそのままだが、情報を追加すると、グエル邸はアメリカへの移設の危機を乗り越えて、現在はバルセロナ県議会が保有しているという。また、この建物の日本語パンフレットによると、ガウディが完成させ、後に本質的な改築が行われなかった唯一の住宅建築例ということで、そういった分野に興味がある人には貴重な建築物だろう。ガウディのモダニズム建築の作品群の基礎となる要素が、この建築物にはふんだんに盛り込まれているという。

6位 カサ・ビセンス
僕が訪れたときの印象では、バルセロナのガウディ建築を見て回る中では後回しにしてもいいし、中に入らず外観を眺めるだけでも十分ではないかとも思う。公開が始まってから日が浅いガウディ建築ということで、展示内容はまだ試行錯誤なのかもしれない。今後、ブラッシュアップされていくことを期待したい。