学生時代に見た「ベルリン・天使の詩」は心に残る映画だった。といいつつ、あらすじは今ではすっかり忘れてしまっていて、いい映画という記憶が残っているだけだが、映像として覚えている場面がある。主人公の天使に空から落ちてきた鎧が...
チームシマの2人による世界旅行は、僕の思いや予想に反してヨーロッパ滞在期間が長くなっていった。当然、いろんな国の街や田舎を目の当たりにしてきた。もしヨーロッパの中で、もう1度行きたいところを1つだけ挙げるとすればどこか、...
かつてヨーロッパの東側諸国による軍事同盟が「ワルシャワ条約機構」と名付けられていたように、ポーランドは第二次世界大戦後、旧ソ連中心の東側陣営に属していた。しかし、クラクフでは昔の街並みが残っていて、この国が以前は共産圏だ...
多くのトラブルに見舞われたウクライナを離れて、向かった先はポーランドの古都、クラクフ。11世紀から16世紀末にかけて首都が置かれ、第二次世界大戦の戦禍も免れて歴史的な街並みが残る。1978年にユネスコの世界遺産の登録が始...
意外なように思えるが、ウクライナはロシアに次ぐヨーロッパ第2の広い国土を持っている。その国土を東西軸で見ると、首都キエフは国の真ん中の辺りにあり、リヴィウは西端になる。 リヴィウはポーランドやオーストリアに編入されていた...
なかなか筆が進まない。どうしてかは、はっきりしている。ウクライナは僕にとって、旅の中でも1、2を争うほど相性の悪い国だった。細かいことから大ごとになりそうなことまで、何かとトラブルが発生し、大事に至らずに通過できたのが不...
ベラルーシはルカシェンコ大統領が25年間も君臨し、「ヨーロッパ最後の独裁国家」といわれて恐ろしいイメージが付きまとう。観光情報が充実しておらず、ネットでは「日本人の99%が行かずに一生を終える国」といった紹介を目にする。...
リトアニア滞在も半分が過ぎ、杉原千畝の「命のビザ」の舞台、カウナスまで1泊2日のバス旅に出かけた。ヴィリニュスものんびりできそうな街だったが、カウナスはそれに輪をかけてゆったりとした時間が流れていた。その割には適度に観光...
リトアニアは日本人にとって、なじみ深い人が多いのではないかと思う。第二次世界大戦時、在カウナス日本領事館の杉原千畝がユダヤ人を助けた「命のビザ」の話がよく知られていて、チームシマの2人も出国前、杉原をテーマにしたテレビド...
ラトビアの首都リガは、世界旅行に出る前からなじみのある街だった。僕がかつて住んでいた神戸市はリガと姉妹都市提携を結んでいて、市の庁舎で展示されている写真を目にする機会が何度もあった。そこでは他にも姉妹・友好・親善協力都市...